インストール
このページではNLCPyのインストール方法について説明します。
注意
2021年4月から、NLCPyはNEC SDK (NEC Software Development Kit for Vector Engine)の中で提供されています。それ以降にNEC SDKがマシンに適切にインストールまたは更新されていれば、本ページに記載のインストールを実施することなく、
/usr/bin/python3
コマンドを使ってNLCPyをご利用いただけます。しかし、その他のPythonコマンド(/usr/local/bin/python3
や仮想環境の python3 等)をご利用の場合は、本ページに記載の通りにwheelパッケージまたはソースからインストールしてください。
NEC SDKがインストールされたら、NLCPyのライブラリは以下のディレクトリにあります。
/opt/nec/ve/nlcpy/X.X.X/lib/python36/nlcpy
ここで、X.X.XはNLCPyのバージョン番号を表します。もし、NEC SDKをインストールまたはアップデートした場合は、NLCPyの最新バージョンのディレクトリがPythonモジュール検索パスに追加されます。NLCPyの特定のバージョンを使用するときは、環境変数 PYTHONPATH を以下のように設定してください。
$ export PYTHONPATH=/opt/nec/ve/nlcpy/X.X.X/lib/python36/
インストール要件
NLCPyをインストールする前に、以下のコンポーネントをSX-Aurora TSUBASAのx86ノードにインストールする必要があります。
-
必要なNEC C/C++ コンパイラのバージョン: >= 5.0.0
必要なNLCのバージョン: >= 3.0.0
-
必要なバージョン: >= 3.0.2
NLCPyをwheelからインストールする場合、Alternative VE Offloading(AVEO)のランタイムパッケージが必要です。
# yum install veoffload-aveo veoffload-aveorun-ve1 veoffload-aveorun-ve3
NLCPyをソースコードからインストールする場合、Alternative VE Offloading(AVEO)のdevelopmentパッケージが必要です。
# yum install veoffload-aveo-devel veoffload-aveorun-ve1-devel veoffload-aveorun-ve3-devel
- veosinfo3
# yum install veosinfo3
-
必要なバージョン: 3.6, 3.7, 3.8 のいずれか
-
必要なバージョン: >= v1.17
wheelパッケージからインストール
NLCPyは、次のいずれかのコマンドを実行してインストールできます。
PyPIからのインストール
$ pip install nlcpy
ローカルコンピュータからインストール
GitHub からwheelパッケージをダウンロード
wheelパッケージを任意のディレクトリに配置
pipコマンドを使用してローカルのwheelパッケージをインストール
$ pip install <path_to_wheel>
wheelパッケージに含まれているVector Engine用の共有オブジェクトは、NEC C/C++ コンパイラバージョン5.0.0とNumPy v1.19.5を使用してテストしています。
ソースからインストール(ビルドあり)
ソースファイルをビルドする前に、以下のパッケージをインストールしてください。
$ pip install numpy cython wheel
$ sudo yum install veosinfo3-devel
$ sudo yum install veoffload-aveo-devel veoffload-aveorun-ve1-devel veoffload-aveorun-ve3-devel
そして、gcc および ncc コマンドが使用可能な環境で以下のコマンドを入力します。
$ git clone https://github.com/SX-Aurora/nlcpy.git
$ cd nlcpy
$ python3 setup.py build_ext --targ ve1,ve3,vh
$ python3 setup.py intall --targ ve1,ve3,vh